2009年08月13日

技能チャレンジ考察

 解析の結果を基にというわけでもないけれど、技能チャレンジについて適当に思い付いた事を。

 戦闘中に行なったりする短期間の技能チャレンジに於いては

  • 複雑度は、戦闘に於けるモンスタのHPに等しく
  • 個々の判定の難易度はモンスタの防御値に等しい

と言えるでしょう。(どちらもPCの手数をどれくらい奪うか、という問題に帰着する)

 従ってDMは、短期間(戦闘中)の技能チャレンジを作成する場合、

  • その戦闘が、どれくらいのラウンド続くか
  • その戦闘の中で、技能チャレンジは誰の手数を減少させるのか
  • 技能チャレンジを放棄して戦闘した場合、PCにとってデメリットは何か

という事を意識する必要があるでしょう。例えば戦闘が4、5ランドしか継続しないのに必要成功回数が12では無理があります。
 また、例えば10ラウンドくらいの継続が見込める戦闘中に、技能チャレンジでPCの手数を合計10回程度減少させたいとします。そうすると、必要成功回数8回程度の技能チャレンジにすればよい事になります。しかし、この技能チャレンジで使う個々の技能の目標値が高すぎた場合、早々にPCは3回失敗してしまうでしょうから「手数を奪う」という観点からは設計に難があると言えるでしょう。

 次に、複雑度の高い技能チャレンジについて。

 必要成功回数が12回の技能チャレンジのグラフを見ると分かりますが、複雑度の高い技能チャレンジでは、個々の技能判定の成功確率が十分に高くても技能チャレンジ全体の成功確率は、思う程高くなりません。例えば必要成功回数12回の場合、個々の判定の成功確率が80%あっても全体の成功確率は50%未満です。

 この事実は、キャンペーンを通じて行なうような長期の技能チャレンジで活用できそうです。

 例えば「戦争」という行為を必要成功回数12の長期間の技能チャレンジとして設定したとしましょう。個々の技能判定をゲーム内での1週間や1ヶ月に1回行なうとして、PCはその間、1回1回の技能判定を有利にするべく(判定にボーナスを得られるように)冒険を行なうわけです。
 具体的に言うなら、山賊化している元傭兵団を鎮圧して自軍に取り込む、Gnomeの発明家に依頼されたなにがしかを収集して発明家に新種の攻城兵器を作ってもらう、捕われた軍師を救出する、というような冒険が想像できます。
 そしてこれらの冒険に成功する事で、1ヶ月に1回などのペースで行なう個々の技能判定にボーナスが付くようにすればいいのです(この時の、技能判定の成功確率は飛躍的に高くなる方が良いでしょう)。

 仔だぬき蕎麦本店の技能チャレンジ本の募集が終わる前に、こういう事を書ければ良かったのですが、何しろ思いついたのが昨日なんだよなぁ……。

posted by Dead Poet at 21:33| Comment(1) | D&D | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

Skill Challenge解析

 技能チャレンジで、個々の技能判定の成功確率がpで、必要成功回数(∝複雑度)がnの時の技能チャレンジ全体の成功確率を計算するスクリプトを作ってみました。その結果の表とグラフです。

個別技能成功確率[%]複雑度4複雑度8複雑度12
9098.5193.3784.43
8595.2682.164.39
8090.3167.6944.97
7582.5752.2628.52
7074.3338.2216.51
6564.1125.898.39
6054.6816.693.78
5544.929.881.64
5035.085.240.68
4526.032.290.14
4017.781.220.07
3511.680.40.01
306.570.140
253.780.040
201.7200
150.5500
100.1300
5000

Skill Challge

追記

 グラフを見ると、グラフ全体は茄子というかバナナというか、要するに両端が窄まった形になっています。これはつまり、個々の技能の成功確率が十分に高い時や十分に低い時は、複雑度による差が少なくなるという事です。複雑度が幾つであれ、技能チャレンジ全体の最終的な成功確率に差が無い(或いは極く小さい)のであれば、複雑度というルールに意味はなくなります。

 複雑度に意味を持たせたいならば、複雑度の差が成功確率の差に結び付かなければいけません。上記のグラフで言うと、複雑度4と複雑度12の成功確率の差が最大になるのは個別技能成功確率が70%の時です。技能チャレンジを作成する時DMはこの近傍の値を目途にすると良いのではないでしょうか。

 逆説的に考えるならば、デザイナは複雑度というルールをわざわざ提供しているわけです。従って複雑度の意味が最大になる、個々の技能判定の成功確率70%前後が適切なバランスだと見込んでいる、という推論が成り立つでしょう。

posted by Dead Poet at 00:42| Comment(0) | D&D | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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