- 書名
- 薔薇の名前(下)
- 著者
- ウンベルト・エーコ
- 訳者
- 河島 英昭
- 出版
- 東京創元社
- 価格
- 2300円
- ISBN
- 4-488-01352-X
- bk1
- http://www.bk1.jp/product/00668996
本日読了。正直に言ってまったく面白くなかったですね。かなり衒学的というか上下巻で合計900ページ近い小説なわけですが、その内600ページは神学議論なのです。何しろ全編を読み解く為に必要な前提知識が多すぎて学者でもなければついていけません。読まれるのを拒否しているのかと思う程です。そしてそういう衒学的な装飾を排除した推理小説の部分だけに注目してみるとアンチミステリっぽい構造にはなっているんですが、概ね凡庸なプロットかなぁと。何しろ神学の装飾の所為で殆どの推理小説的伏線が埋没してしまうので、最後の解決に至ってもAHA!体験が一切無いのです。そういう意味では小栗虫太郎氏の『黒死館殺人事件』に似ているかもしれません。



神学等の前提知識の必要性を問われると、確かに映画を見た人にも最初の坊さん×2しか覚えていないと言われた事もあるぐらいで…
改めて言われると確かにsnobな感じを禁じえません。うぐぐ。
やっぱり読んでいましたか。この本を読んでいる途中「つるつるさんなら読んでいそうだよな」と思っていました。
つるつるさんなら神曲とかも読んでいるでしょうし、僕よりははるかに内容理解できているんじゃないでしょうか。
それはそれとして、すんごくスノッブな小説だとは思います。最低でもダンテの『神曲』、新訳聖書、ヨハネ黙示録、アリストテレスの『詩篇』、ドイルの『バスカヴィル家の犬』くらいは読んでいないと読めないちょうな感じの本ですからねえ。